成長期の痛みについて・・「オスグットシュラッター病」・・

今日は成長期に起こりやすい痛みで
オスグッドシュラッター病について説明したいと思います

成長期に大腿四頭筋(ももの前の筋肉)の繰り返しの牽引力が膝蓋腱の付着部である、
脛骨結節(お皿の下にある少しでっぱりを感じるところ)と言うところに力がに加わり、
骨の軟骨(柔らかい骨)の一部が剥離と修復を繰り返し炎症を起こす事で痛みがでます。
男の子は13歳、女の子は11歳前後にすごく成長する時期があります。
→骨の縦方向の成長に筋肉や腱の伸長が追い付けず一時的にですが
筋肉や腱が短縮してしまい、起きてしまうものです。
⇒ですから成長期に起こりやすいのです。

原因
・柔軟性が足りない。
・オーバーユース(使い過ぎ)
→練習の頻度や回数、時間、強度などみんなのの身体能力を超えてしまった場合や、
・不十分なW-UP(ウォーミングアップ)
→筋肉が十分に温まる前に運動を始めてしまうと筋肉に負担がかかりすぎてしまい、
起きることが多いです。

症状
・脛骨結節の腫れ、痛み、圧痛(押すと痛む)
・運動によって痛みが増し、安静にすると痛みが軽くなる。

診断
・尻上がりテスト
→うつぶせで膝を曲げていくとももの前の筋肉が硬いためにおしりが上がってくる
・触ってみて痛いか?(圧痛)
・X線撮影
・MRI撮影

 などで確認します。

ホームケア
・ストレッチ
太ももの前や、膝や股関節などを、
練習後やお風呂を出た後などに行うと良いでしょう。
反動は付けずに深呼吸をしながらゆっくり20~30秒
しっかりとストレッチ感を感じながら行ってください。
 
・アイシング
冷たい感覚からピリピリする感覚に変わり、無感覚になるまで20分ほど行ってみましょう。
アイシングをしている途中でかゆく感じたら取り外してください。
アイシングは血管を収縮させ、外した後に血管が広がることで疲労物質を早く除去してくれる効果もあるので、
怪我をした時だけでなく普段の練習後から行うようにすると良いでしょう。

・W-UP
反動を付けながら行うストレッチや、それぞれの競技の動きを取り入れたW-UPを
行ってみましょう。
アスファルトや硬い人工芝などではなく芝生や土など柔らかい地面の場所で行い
筋肉に負担がかかりすぎないようにする工夫もしてみてください。

痛みのある間はしっかり続けてみてくださいね。

   担当  塚本